|
ジパングについて
イタリアの商人マルコポーロは、13世紀になって、東洋からもどると、当時ヨーロッパの人々が誰一人知ることのなかったエキゾチックな島、シルクロードのかなたにある黄金の国「ジパング」のことを本に著しました。当時、多くの人はその存在を疑いましたが、今日、それは日本であると言われています。
帯について
中国の絹織物が5世紀に日本に伝わって以来、15世紀の室町時代頃までは、日本の着物は小袖とよばれる、簡素で機能性を重視したものでした。小袖には6cmほどの幅のせまい帯が用いられていましたが、17世紀、戦乱の世が終わって江戸時代に入ると、着物はさらに装飾性の高いものへと変化していきました。
とりわけ帯は、もやは着物の一部にはとどまらず、それ自体がひとつの芸術とよばれるほどに変化してきました。この時代、帯はますますその幅と長さを増し、幅約34cmにまで至りました。柄も織り方も、さらに手のこんだ装飾性の高いものとなり、手描きで染め上げられた着物とともに、若い娘や歌舞伎役者、芸者といった人々の装飾品になったのです。
今日、帯は、着物にまつわる品々のなかでもっとも装飾性が高く、値段のはるものになっています。その織り方や柄は無数にあり、また結び方は、着る人の年齢や用途、季節などによってさまざまです。帯はうたがいもなく、日本の国の宝といえましょう。
|